「狭いキッチンはごちゃごちゃして、料理のやる気も起きない…」
一人暮らしのキッチンで、そんな風にため息をついていませんか?かつてWebデザイナーだった私も、まさに同じ悩みを抱えていました。
しかし、ご安心ください。実は、いくつかの「思考のステップ」を踏むだけで、誰でも自分のキッチンに合った、おしゃれで使いやすい収納を実現できます。
この記事は、単なる収納アイデアのカタログではありません。あなたのキッチンを診断し、料理がもっと好きになる「私だけの収納の正解」を見つけるための、再現性100%のプランニング術をお伝えします。
読み終える頃には、もう収納グッズ選びに迷うことなく、週末にすぐ行動できる具体的な計画が手に入ります。
なぜあなたのキッチンは片付かない?一人暮らし収納にありがちな“3つの落とし穴”
こんにちは、smartnavi編集部の大木です。「色々試しているのに、なぜか片付かないんです」というご相談を本当によく受けます。詳しくお話を聞いてみると、その原因はほとんどの場合、これからお話しする3つの“落とし穴”のどれかに当てはまっています。
もしかしたら、あなたにも心当たりがあるかもしれません。
落とし穴①:計画なきアイテム購入
「SNSで見かけた、おしゃれな収納ボックス。うちのキッチンにも合うかも!」と、サイズも測らずに買ってみたものの、引き出しにうまく収まらなかったり、入れたいものが収まりきらなかったり…。これは、かつての私も繰り返した典型的な失敗です。キッチン収納における非効率は、多くの場合、この計画なきアイテム購入から始まります。
落とし穴②:見た目だけの“映え”収納
調味料をすべて同じデザインの瓶に詰め替えたり、調理器具を壁に美しく並べたり。そういった「見せる収納」は確かにおしゃれです。しかし、詰め替えの手間が面倒になったり、壁にかけたフライパンが油で汚れたりと、日々の使い勝手を無視した“映え”は、かえって料理のストレスを増やす原因になります。
落とし穴③:自分の「動き」の無視
最も見落とされがちなのが、この点です。例えば、シンクで野菜を洗い、すぐ隣の作業台で切り、後ろを振り向いてコンロで炒める。この一連の「調理動線」を無視してモノを配置してしまうと、無駄な動きが増えてしまいます。菜箸がコンロから遠い引き出しにあったり、ザルがシンクから離れた棚にあったりするのは、まさに自分の「動き」を無視している証拠です。非効率なキッチン収納は、料理のストレスを増大させる主要な原因の一つなのです。
これらの落とし穴は、決してあなたのセンスが悪いからではありません。ただ、正しい「考え方の順番」を知らなかっただけなのです。次の章で、その順番を一緒に見ていきましょう。
もう迷わない!「私の正解」を見つけるキッチン収納プランニング5ステップ
ここからは、この記事の核心である「私だけの正解」を見つけるためのプランニング術を、5つの具体的なステップで解説します。この思考プロセスこそが、リバウンドしない理想のキッチンへの最短ルートです。
ステップ1:【現状把握】まずは全てのモノを出す
少し大変に聞こえるかもしれませんが、これが最も重要なスタートです。引き出しや棚から全てのモノを取り出し、「本当に必要なモノ」「たまにしか使わないモノ」「不要なモノ」の3つに分類します。多くの人は、自分がどれだけのモノを持っているか正確に把握していません。この作業によって、収納スペースに対してモノが多すぎるのか、それとも配置が悪いだけなのか、問題の根本原因が明確になります。
ステップ2:【動線の確認】「調理する自分」の動きを観察する
次に、キッチンに立ち、普段よく作る料理(例えばカレーやパスタ)を作るフリをしてみてください。
- 冷蔵庫から食材を出す
- シンクで洗う
- 作業台で切る
- コンロで調理する
- お皿に盛り付ける
この一連の動きの中で、どこで何を使うか、体の向きや移動距離を客観的に観察します。この「動線」こそが、あなたのキッチンにおけるモノの最適な配置を決める設計図になります。
ステップ3:【グルーピング】「一緒に使うモノ」をまとめる
ステップ2で確認した動線に基づき、「一緒に使うモノ」をグループにしていきます。キッチンでの動線、つまりあなたの『動き』をスムーズにするための具体的なテクニックが、モノを仲間分けするグルーピングなのです。
- コンロ周りグループ: フライパン、鍋、おたま、菜箸、油、よく使う調味料(塩、こしょう)
- シンク周りグループ: ザル、ボウル、洗剤、スポンジ、水切りかご
- 作業台グループ: 包丁、まな板、計量カップ、キッチンばさみ
- 盛り付けグループ: お皿、カトラリー、お箸
このようにモノをグルーピングすることで、調理中の無駄な動きが劇的に減り、ストレスなく料理に集中できるようになります。
ステップ4:【収納法の決定】「浮かせる」「立てる」など最適な方法を選ぶ
モノの定位置が決まったら、次に収納方法を考えます。特に一人暮らしの狭いキッチンでは、以下の2つのテクニックが非常に有効です。
- 浮かせる収納: 作業スペースを確保するため、壁面や空間を最大限に活用します。
- 立てる収納: 引き出しや棚の中でモノが重なるのを防ぎ、一覧性と取り出しやすさを向上させます。
どのグループを、どこに、どの方法で収納するかを具体的に決めていきます。
ステップ5:【アイテム選定】最後に、必要なモノだけを測って買う
ここまできて、初めて収納アイテムの選定に入ります。ステップ4で決めた収納法を実現するために、どんなアイテムが必要かリストアップしましょう。そして最も重要なのは、収納したい場所の「幅・奥行き・高さ」を正確にメジャーで測ること。 この一手間を惜しまないことが、「買ったのに合わなかった」という最大の失敗を防ぎます。
✍️ 一言アドバイス
【結論】: 収納グッズは「まとめ買い」せず、「1つのエリア」が完成してから次を買うようにしてください。
なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、最初に完璧な計画を立てたつもりでも、実際に1つアイテムを置いてみると「思ったよりスペースが余った」「こっちのアイテムの方が良かったかも」と微調整が必要になることがほとんどだからです。焦らず、1つずつ自分のキッチンを育てていく感覚が、成功の助けになれば幸いです。
【場所別】“浮かせる・立てる”を使いこなす!最強の収納テクニック&アイテム選
それでは、プランニングのステップ4と5を具体化していきましょう。ここでは、キッチンの主要な4つのエリア別に、おすすめの収納テクニックと、それを実現する定番アイテムを客観的な視点でご紹介します。
シンク周り:スポンジや洗剤は「浮かせる」が正解
シンク周りは水気でぬめりやすく、掃除の手間を減らすことが快適さの鍵です。スポンジや洗剤ボトルは、吸盤やマグネット式のホルダーを使って「浮かせる収納」にすることで、シンク掃除が格段に楽になります。
- 代表的アイテム: 山崎実業「tower 蛇口にかける収納ホルダー」
- 効果: シンクとの接地面がなくなるため、ぬめりやカビの発生を防ぎ、常に清潔な状態を保てます。
コンロ周り:調理器具は「浮かせる」&「立てる」
使用頻度の高いおたまやフライ返しは、コンロ横の壁にマグネットフックなどを活用して「浮かせる収納」にすると、調理中の動線がスムーズになります。シンク上のデッドスペースを活用する最も効果的な手段が、この「浮かせる収納」です。
一方、かさばる鍋蓋やフライパンは、コンロ下の引き出しや棚にファイルボックスなどを使い「立てる収納」にすることで、取り出しやすさが劇的に向上します。
- 代表的アイテム:
- 山崎実業「tower マグネットキッチンツールフック」
- 無印良品「ポリプロピレンファイルボックス」
作業スペース:何もない状態を「浮かせる収納」で作り出す
一人暮らしのキッチンで最も貴重なのが、食材を切ったり盛り付けたりする作業スペースです。このスペースを最大限に確保するため、キッチンペーパーやラップ類は壁面に「浮かせる収納」を徹底しましょう。冷蔵庫の側面もマグネット式のラックを使えば、絶好の収納スペースに変わります。
- 代表的アイテム: 山崎実業「tower マグネットキッチンペーパー&ラップホルダー」
- 効果: 調理台が常にフラットな状態になり、作業効率が飛躍的に向上します。
引き出し・棚:仕切りを使って「立てる収納」を徹底
食器やカトラリー、食品ストックなど、雑多になりがちな引き出しや棚の中は、仕切りを使って「立てる収納」を徹底するのが基本です。ごちゃつきがちなフライパンやお皿を「立てる収納」にするだけで、何がどこにあるか一目瞭然になり、取り出す際のストレスがなくなります。この概念を最も簡単に実現できる代表的なアイテムが、無印良品のファイルボックスやニトリの整理トレーです。
収納の定番ブランドであるニトリと無印良品は、よく比較される競合製品ですが、それぞれに強みがあり、うまく使い分けるのが賢い選択です。 例えば、規格が統一されている無印良品のアイテムは見た目に統一感を出しやすく、価格と豊富なサイズ展開を誇るニトリのアイテムは、あらゆるスペースにフィットさせやすいという特徴があります。
📊 比較表
表タイトル: 無印良品 vs ニトリ 定番ファイルボックス徹底比較
| 項目 | 無印良品「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ」 | ニトリ「A4ファイルケース Nオール レギュラー」 |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 790円 | 449円 |
| サイズ展開 | 幅10cm、15cm、25cmの3種。高さは24cmで統一。 | 幅10cm、13cm、16cmの3種。高さは24cmで統一。 |
| デザイン | 半透明とホワイトグレーの2色。シンプルで角が直角に近いミニマルなデザイン。 | ホワイト1色。やや丸みを帯びた柔らかなデザイン。 |
| 推奨用途 | 複数のボックスを並べた際の見た目の美しさを重視する場合。書類や本など、規格が決まったものの収納。 | コストを抑えつつ、フライパンや掃除用品など様々な形のものを整理したい場合。 |
よくあるご質問(FAQ)
最後に、お客様からよくいただく質問にお答えします。あなたの最後の不安を解消できれば幸いです。
Q1. 賃貸でも壁を傷つけずにできますか?
A1. はい、もちろんです。この記事で紹介した「浮かせる収納」の多くは、強力なマグネット、吸盤、あるいは突っ張り棒を活用するものです。これらは壁に穴を開ける必要がなく、現状回復が求められる賃貸住宅に最適です。特に、冷蔵庫の側面やレンジフード、シンク周りはマグネットが使えることが多いので、ぜひ試してみてください。
Q2. 収納グッズを揃える予算はどれくらい見ておけば良いですか?
A2. まずは無理のない範囲で始めることをお勧めします。例えば、引き出しの中の仕切りであれば、100円ショップのブックエンドやプラスチックケースでも十分に「立てる収納」は実現できます。最初に1,000円〜2,000円程度の予算で100円ショップのアイテムを試し、自分の収納スタイルが固まってきたら、無印良品や山崎実業といったブランドの、長く使えるアイテムに投資していくのが賢い方法です。
Q3. どうしてもモノが減らせません。どうすればいいですか?
A3. 無理に捨てる必要はありません。その場合は、「1軍(毎日使う)」「2軍(週に1〜2回使う)」「3軍(たまにしか使わない)」に分けてみましょう。そして、キッチンの一番使いやすいゴールデンゾーンには「1軍」だけを置きます。「3軍」のアイテムは、一時的に段ボールなどに入れて、吊り戸棚の上段やシンク下の奥など、少し取り出しにくい場所に保管します。半年経ってもその箱を開けなかったら、その時初めて手放すことを検討すれば大丈夫です。心理的なハードルを下げることが大切ですよ。
まとめ:あなただけの「正解」で、キッチンをもっと好きな場所に
キッチン収納の成功は、おしゃれなアイテムを選ぶことではなく、あなた自身の動きに合わせた「プランニング」から始まります。
もう一度、5つのステップを振り返ってみましょう。
- 現状把握: まずは全てのモノを出す
- 動線の確認: 「調理する自分」の動きを観察する
- グルーピング: 「一緒に使うモノ」をまとめる
- 収納法の決定: 「浮かせる」「立てる」など最適な方法を選ぶ
- アイテム選定: 最後に、必要なモノだけを測って買う
さあ、今週末はあなたのキッチンと向き合ってみませんか?この記事のステップに沿って進めれば、必ず理想の空間への第一歩が踏み出せます。料理がもっと好きになる、あなただけのキッチンはもうすぐそこです。
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